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造花の樒(しきみ)|宗派ごとの扱いと選び方の基本と注意点

造花の樒(しきみ)|宗派ごとの扱いと選び方の基本と注意点

仏壇の花立てに挿した樒(しきみ)は、夏場なら数日で葉先から茶色く縮れてきます。

樒は仏教で用いる常緑樹で、浄土真宗では樒を供える慣習があり、関西を中心に墓前へ一対で立てる地域もあります。

造花の樒を使ってよいかは宗派・寺院・霊園で扱いが異なり、全国一律の決まりはありません。

実際に「生花のみ」と規約で定めている霊園があります。

そのため最初に確かめるのは商品ではなく、墓所を管理している霊園の管理事務所と、日ごろお世話になっている菩提寺の2か所です。

ここが済めば、あとは屋外で色が保つかどうかという製品側の話だけになります。

本記事では、造花の樒が認められるかどうかの考え方と、材質や高さの選び方を解説します。

枯れないフェイクグリーン編集部

「枯れないフェイクグリーン」は、水やり不要で暮らしを彩る造花・フェイクグリーンの選び方を発信するメディアです。観葉植物タイプの大型グリーンから光触媒の消臭タイプ、飾り方やお手入れのコツまで、置き場所別・目的別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

造花の樒は供えてよいのか、可否の考え方

樒は仏教で用いられる常緑樹で、神道の神棚に供える榊(さかき)とは別の植物です。

葉に独特の香りがあり、古くは土葬の時代に獣除けの意味で墓前に立てられたと説明されることもあります。

実などに有毒成分を含む植物として知られており、小さな子どもやペットのいる家で生花を避ける理由の一つになっています。

造花の樒については、教義の文書で一律に禁じられているわけでも、公認されているわけでもありません。

判断は宗派の考え方、寺院の住職の方針、霊園の規約という3つのレベルで分かれます。

「造花だから失礼にあたる」と決めつける必要はありませんが、反対に「どこでも問題ない」と考えて持ち込むと、管理者から撤去を求められることがあります。

仏壇か墓前か、どちらに供えるのかでも話が変わり、屋内の仏壇のほうが許容されやすい傾向です。

仏花全般の考え方は仏花に造花を使う場合の基準とマナーの整理で解説しています。

造花の樒で判断が割れる理由と、確認しておく相手

可否が割れる最大の理由は、寺院や霊園が独自にルールを定められる点にあります。造花を禁止している墓地は、信仰上の理由よりも管理上の理由を挙げることが多く、供えたまま放置された造花が風で飛び、区画をまたいでゴミになるからです。

霊園の管理事務所

公営・民営を問わず、墓地には使用規則があります。造花の可否、供物の持ち帰り、置いてよい期間が書かれているので、電話で「造花の樒を一対立ててよいか」と具体的に聞けば数分で答えが出ます。

菩提寺

寺院墓地の場合は、規約より住職の方針が優先されることがあります。法要で顔を合わせるときに一言相談しておくと確実で、事情を伝えれば条件つきで認められる例もあります。

墓所を管理する石材店

花立ての口径や納骨室の構造まで把握しているため、サイズの相談も同時にできます。地域の慣習を聞ける相手としても頼りになるでしょう。

生花の樒から造花に替える人が増えている背景

墓参りの間隔が月に1回未満になると、次に訪れたときには前回の樒が枯れて花立ての水も濁っています。

屋外では夏場の直射日光と水温上昇で、生花の樒が1週間もたないこともあります。

水換えに通える距離に住んでいない、高齢で墓地の坂を頻繁には上れないといった事情から、造花に切り替える選択が現実的になります。

仏壇でも同じで、毎日の水換えと切り戻しを続けられるかどうかが分かれ目になります。

造花なら水換えが不要で、花立てを乾いたまま使えるため、金属の花立てに水垢や藻が付く問題も起きません。

生花を絶やして空の花立てを置いておくより、常に緑がある状態を保ちたいという考え方から選ぶ人もいます。

前述した毒性も、造花に置き換える動機として挙げられます。

造花の樒を選ぶときに見る材質と加工

樒の葉は厚みがあって光沢を持つ一方、造花で光沢を出しすぎると一目で人工物と分かります。素材と表面処理を先に確認してください。

材質特徴注意する点
PE(ポリエチレン)型で成型するため葉脈や厚みが立体的に出るPVCより単価が上がりやすい
PVC(塩化ビニル)安価に量産され、普及帯の多くがこれ表面が光を強く反射し、テカりが出やすい
ポリエステル・布地薄い葉の柔らかさを出せる毛羽立ちと退色、ホコリの吸着

1枚の葉の中に濃淡があるか、葉脈が印刷ではなく型押しで入っているかを商品写真の拡大で見ると、本物に近いかどうかの見当が付きます。素材表示が無い商品も多いので、その場合は表示のあるものを優先してください。

屋外で使うならUV加工の有無

墓前に置くなら紫外線対策をした商品を選びますが、UV加工は退色を遅らせるだけで、色褪せを止めるものではありません。

直射日光が長く当たる区画では、屋外用でも1年ほどで緑が浅く抜けてきます。

墓前で長持ちさせる工夫はお墓に供える造花の選び方と注意点で解説しています。

高さと花立てのサイズ

全高の表記は茎の切り口から葉先までを指すのが一般的で、花立てに挿すと表記より10cm前後は低く見えます。仏壇なら上置きか台付きかで収まる高さが変わり、墓石の花立ては口径が細いものが多いため、茎の太さと束ねたときの直径も見てください。

一対で揃える

仏壇も墓前も左右一対が基本です。

片方だけ後から買い足すと、製造ロットの違いで緑の濃さがそろわないことがあるため、最初から2本セット、または同時に2本購入するほうが確実です。

仏壇側の飾り方は仏壇に供える造花の一対の選び方で解説しています。

購入先の選び分けはお墓用の造花を買える店舗と通販の比較を参考にしてください。

造花の樒を供えるときの色と本数の考え方

樒は緑一色の葉ものなので、色で迷う場面は多くありません。

地域によっては四十九日までは樒だけを一対立て、忌明け以降に色花を添えるという慣習があります。

四十九日までは白を基調とし、以降は淡い色を加えるという考え方も広く見られますが、これも地域と家によって差があります。

本数は左右で同じにするのが基本で、樒を主体にする場合は片側1〜3本を目安に、左右で本数と高さをそろえます。

月命日は簡素に樒だけ、年忌法要では色花を足して整えるという使い分けをする家もあります。

迷ったときは親族の年長者に、これまでどうしてきたかを聞くのが早いでしょう。

法要と月命日での選び分けは造花のお供えで選ぶ花の色と本数の判断基準で解説しています。

供えたあとの造花の樒をどう扱うか

墓前に置いた造花をそのままにしておくと、風で倒れて隣の区画へ飛び、退色した葉が散らばります。

造花を禁止する霊園が挙げる理由の多くがこれで、供えたあとの扱いを決めておけば防げます。

参拝のたびに持ち帰る運用にするか、置いていくなら花立てに深く挿し、必要に応じて砂利や重りで安定させてください。

強風の予報がある時期は事前に引き上げておくと安心です。

手入れは、ホコリをハンディモップやドライヤーの冷風で落とすのが基本になります。

水洗いの可否は素材と表面加工で変わるため、目立たない葉で試してから全体に広げてください。

退色、毛羽立ち、葉の脱落が出てきたら買い替えの時期で、屋外に置いたものは屋内よりサイクルが短くなります。

傷んだまま供え続けるほうが見た目の印象を損ねます。

よくある質問

樒と榊はどう違いますか

樒は仏教で用いる常緑樹、榊は神道で神棚に供える常緑樹です。

神棚では榊立てという神具に一対で立て、仏壇には樒を用います。

取り違えると意味が変わるため、購入時に商品名を確認してください。

神棚側の考え方は神棚の榊を造花にする場合の判断基準で解説しています。

浄土真宗では造花の樒を供えてもよいですか

浄土真宗には樒を用いる慣習がありますが、造花の可否は寺院の方針で異なります。

門徒として付き合いのあるお寺に直接尋ねてください。

仏壇と墓前で回答が変わることもあります。

造花の樒でも花立てに水を入れますか

水換えは不要です。

水を入れたままにすると藻が発生して花立てが汚れるので、乾いた状態で使ってください。

屋外で倒れやすい場合は、水ではなく砂や専用の重りで安定させる方法があります。

100円ショップの造花で代用できますか

均一価格帯の商品は小さいサイズや葉単体の部材が中心で、単独で一対を組むには丈が足りないことがあります。取扱いは店舗と時期で変わるため、実物の丈と葉の密度を見て判断してください。

まとめ

造花の樒は、宗派・寺院・霊園のいずれかで扱いが分かれる供物です。

霊園の管理事務所、菩提寺、墓所を管理する石材店の3か所に確認すれば、持ち込んでから困ることはありません。

製品側で見るのは、葉脈が型押しかどうかという材質、屋外ならUV加工の有無、花立てに合う高さと茎の太さ、そして左右一対で色をそろえることの4点です。

供えたあとに放置しない運用まで決めておけば、周囲への迷惑も避けられます。

ぜひ本記事の確認先と選び方の基準を参考に、無理なく続けられる形でお供えを整えてください。

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