SHARE:

お墓に供える造花|墓前で長持ちする選び方と注意点の基本

お墓に供える造花|墓前で長持ちする選び方と注意点の基本

お墓に着くと、前回供えた生花が茶色く縮れ、花立の水が濁っていることがあります。

造花をお墓に供えること自体は、宗教上の一律の禁止事項ではありません。

ただし、生花のみと定めている霊園は実際にあり、判断は宗派・寺院・霊園ごとに分かれます。

まず確認すべき相手は3か所で、霊園の管理事務所、菩提寺、墓所を管理する石材店です。

確認が済んだあとに残るのが、屋外で使える造花かどうかという別の問題です。

室内向けの造花を墓前に置くと、直射日光で数か月のうちに退色し、風で花立から抜けて周囲に散らばります。

本記事では、お墓に造花を供えてよいかの判断のしかたと、墓前で長持ちする造花の選び方、供えたあとの扱いまでを解説します。

枯れないフェイクグリーン編集部

「枯れないフェイクグリーン」は、水やり不要で暮らしを彩る造花・フェイクグリーンの選び方を発信するメディアです。観葉植物タイプの大型グリーンから光触媒の消臭タイプ、飾り方やお手入れのコツまで、置き場所別・目的別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

お墓に造花を供えてよいのか

仏教の教えとして「花は生花でなければならない」と定めた全宗派共通の規定はありません。供花は故人へ手を合わせる気持ちを形にしたものと説明されることが多く、造花を供えること自体を戒律で禁じている宗派は一般的ではありません。

それでも判断が割れるのは、寺院や霊園ごとに独自の運用があるからです。

生花の供養にこだわる考え方を持つ寺院もあれば、遠方に住む家族が枯れた花を放置してしまう実情を踏まえ、造花を認めている霊園もあります。

どちらも故人を大切にする姿勢から出た運用なので、どちらが正しいという話ではありません。

お墓に造花を供えるかどうかを迷ったら、まず自分の家の墓所がどちらの運用かを調べるところから始めてください。仏壇側の考え方も含めた全体像は、仏花に造花を使う場合のお墓と仏壇での基準の違いで解説しています。

霊園と菩提寺で造花の扱いが分かれる理由

墓地には、寺院が管理する寺院墓地、自治体が運営する公営霊園、民間の管理会社が運営する民営霊園があり、それぞれ規約の作り方が違います。寺院墓地では住職の考え方が反映されやすく、公営霊園や民営霊園では管理上の理由から規約が組まれます。

生花のみと定めている霊園がある

造花はプラスチックやポリエステルでできているため、放置されると自然に還らず、風で飛んだ花びらが園内に残ります。

この清掃負担を避けるために「供花は生花に限る」と規約へ明記している霊園があります。

園内の掲示板や、契約時に受け取った使用規則の冊子に書かれていることが多いので、まず手元の書類を確かめてください。

確認先は3か所

確認先聞けること
霊園の管理事務所造花の可否、置いたままにしてよいか、清掃日の扱い
菩提寺の住職宗派・寺院としての考え方、法要時の供花の作法
墓所を管理する石材店その霊園での実際の運用、他家がどうしているか

電話で「造花を供えてもよいでしょうか」と一言たずねれば済みます。親族間で意見が分かれそうなときは、確認した内容を共有しておくと、後から蒸し返される心配がありません。

お墓に造花が選ばれるようになった背景

墓参りの頻度が下がっていることが、造花を検討する人が増えた直接の理由です。

実家から離れて暮らしていると、お盆と彼岸、それに祥月命日を合わせても年に数回しか墓前に立てません。

生花を供えても、次に訪れるまでには枯れています。

屋外の条件も生花には厳しいものがあります。

花立の水は夏場に数日で濁り、直射日光と風で花びらが傷みます。

枯れた花がそのまま残ると、隣の区画にまで散らばり、水換えのために誰かが手を入れなければなりません。

造花であれば水換えは不要で、花立に挿したまま次の墓参まで形が保たれます。

この事情から、月命日には造花を挿しておき、法要や年忌のときだけ生花を用意するという使い分けをする家もあります。どちらか一方に決める必要はありません。

墓前で長持ちする造花の選び方

お墓の造花選びで最初に決まるのは、屋外に耐えられる仕様かどうかです。室内向けの造花を花立に挿すと、ひと夏で色が抜けます。

UV加工の有無

UV加工は紫外線による退色を遅らせる加工で、色褪せを止めるものではありません。

屋外用と表示された商品は劣化が遅いだけと考えてください。

それでも無加工品との差は大きく、日当たりの良い墓地ほど選ぶ価値があります。

屋外での持ちの見分け方は、お墓用造花の耐久性を屋外の条件から見分ける方法で解説しています。

材質

花びらにはポリエステルなどの布地が使われることが多く、柔らかさと透け感を出せる反面、毛羽立ちと退色が出やすい素材です。

葉や茎にはPVC(塩化ビニル)が使われ、安価な代わりに表面が光を反射してテカりが目立ちます。

PE(ポリエチレン)成型のものは葉脈が立体的で、近くで見ても人工物と分かりにくい仕上がりです。

商品ページに材質表示が無いことも珍しくないため、表示の有無自体も確認の材料になります。

サイズと高さ

花立の内径と深さに合うかを先に測ってください。

墓石の花立は一般的に細く深いため、茎が太い造花は挿さらず、短すぎると花が花立に埋もれます。

全高の表記だけでなく、花の広がる幅も見てください。

左右一対で供えると、実際の占有面積は表記の倍近くになります。

一対で揃える

墓石の花立は左右に一対あるのが基本なので、造花も同じ束を2つ用意します。

片側だけ本数や色が違うと、正面から見たときに揃いません。

同じ商品を2セット買うのがいちばん確実です。

買える場所の選び分けは、お墓用の造花を店舗と通販のどちらで買うかの判断で解説しています。

お墓に供える造花の色と本数の考え方

色と本数の慣習には地域差と宗派差があり、全国共通の決まりはありません。それでも目安として広く共有されている考え方はあります。

四十九日までと以降

四十九日を迎えるまでは白を基調にし、白菊や白百合など落ち着いた色でまとめるのが一般的です。

忌明け後は淡いピンクや黄色、紫を加えても差し支えないとされ、故人が好きだった花を選ぶ家も増えています。

一周忌以降は色の制約をほとんど設けない地域もあります。

法要と月命日

年忌法要では親族が集まるため、生花を用意し、造花は普段の月命日用にまわすという分け方が実際に多く見られます。

本数は3本・5本・7本といった奇数で組むのが慣習で、一対の花立に同じ構成で挿します。

色と本数の細かい考え方は、法要と月命日で変わる造花の色と本数の基準で解説しています。

避けたほうがよい花

とげのあるバラ、香りが強すぎる花、毒を持つ花は供花に向かないとされます。造花にはとげも香りもありませんが、見た目の印象は同じなので、親族の目が気になる場面では菊や百合、カーネーションなど定番の花型を選ぶほうが無難です。

供えた造花を持ち帰るか置いていくか

置いたままにしてよいかは、霊園の規約で決まります。

造花を認めている霊園でも、清掃日に一斉撤去する運用のところがあり、その日に合わせて回収されると次の墓参で花立が空になっています。

管理事務所に清掃のサイクルを聞いておくと、この行き違いを防げます。

置いていく場合、風対策が必要です。

造花は生花より軽く、花立に挿しただけでは強風で抜けます。

抜けた花が隣の区画や通路に散らばると、造花への風当たりが強くなる原因そのものになります。

花立の底に砂利や水を入れて重さを足す、茎を束ねて細いワイヤーで花立に結ぶといった方法で固定してください。

持ち帰る場合は、墓参のたびに新しいものを挿す形になります。

退色や毛羽立ち、花びらの脱落が出たら交換の時期です。

屋外に置いた造花は屋内より寿命が短く、日当たりの良い墓地では1年ももたないことがあります。

汚れが軽いうちは、ハンディモップや水洗いで落とせるものもあるので、洗える材質かどうかを表示で確かめてください。

お盆と彼岸に造花を用意する時期

お盆は8月13日から16日を中心とする地域と、7月に行う地域があります。

彼岸は春分の日・秋分の日を中日とした前後3日を含む各7日間です。

どちらも墓参が集中する時期で、造花も定番の花型から品薄になりやすく、取扱いは店舗や時期によって変わります。

迎え盆の前日までに墓所を掃除し、花を挿しておくのが一般的な流れなので、遅くとも1週間前には手元に揃えておくと落ち着いて準備できます。

一対で揃える都合上、同じ商品が2セット必要になる点も、早めに動く理由になります。

お盆の準備の進め方は、お盆に造花を供える場合の迎え盆までの準備で解説しています。

よくある質問

造花を供えると失礼にあたりますか

造花そのものを失礼と定めた全国共通のルールはありません。

気にする親族がいる場合は、法要には生花、普段の月命日には造花という使い分けにすると、双方の考え方に沿えます。

判断に迷うときは菩提寺に一言たずねてください。

お墓の造花と仏壇の造花は同じものを使えますか

使えますが、屋外用のUV加工品は仏壇には過剰で、逆に室内向けの造花を墓前に出すと退色が早く進みます。

置き場所に合わせて分けるほうが長持ちします。

仏壇側の選び方は、仏壇に供える造花の一対の選び方と飾り方で解説しています。

樒や榊を造花にしてもよいですか

樒(しきみ)は仏教で用いる常緑樹で、浄土真宗で用いる慣習があります。

実などに有毒成分を含む植物として知られ、この点を理由に造花へ置き換える家もあります。

榊(さかき)は神道で神棚に供えるもので、仏壇やお墓には用いません。

取り違えないよう注意してください。

造花の花立の水は入れたままでよいですか

造花に水は不要ですが、重しとして水を入れておくと風で抜けにくくなります。

ただし夏場は水が濁り、蚊が発生することがあります。

長期間訪れない場合は水を抜き、砂利を入れて重さを足すほうが管理しやすいでしょう。

造花が変色したら捨て方に決まりはありますか

造花は樹脂と布でできているため、自治体の分別区分に従って処分します。

気持ちの面で抵抗があるときは、菩提寺で他のお焚き上げと合わせて相談できる場合があります。

霊園のゴミ捨て場に置き去りにすることだけは避けてください。

まとめ

お墓に造花を供えてよいかは、宗派・寺院・霊園によって扱いが分かれるため、霊園の管理事務所、菩提寺、石材店のいずれかに確認するのが最短です。生花のみと定めている霊園が実際にあり、その多くは清掃負担を理由にしています。

供えてよいと分かったら、UV加工の有無と材質、花立の内径に合う茎の太さ、一対で揃うかを順に確かめてください。

置いていく場合は花立の底に重さを足し、風で抜けない形にしておくことが周囲への配慮になります。

ぜひ本記事の確認先とお墓用造花の選び方を参考に、無理なく続けられる供え方を決めてください。

あなたへのおすすめ