フェイクグリーンの壁面|パネルで面を作る手順と選び方

窓のない壁が一面だけ白く残っていて、絵や棚を足しても間延びして見えます。
ジョイント式のフェイクグリーンパネルなら道具なしで並べられますが、先に決めるのは壁材と面積の2つです。
幅90cm×高さ180cmを一辺25cmのパネルで埋めるなら、4列8段で32枚という概算になります。
壁材によって固定の選択肢は変わり、石膏ボードなら細いピンのフックが使えますが、砂壁や繊維壁、凹凸の大きい塗り壁には粘着が付きません。本記事では、壁面をフェイクグリーンで覆うときの採寸、素材と形状の選び方、賃貸で跡を残さない固定方法を解説します。

枯れないフェイクグリーン編集部
「枯れないフェイクグリーン」は、水やり不要で暮らしを彩る造花・フェイクグリーンの選び方を発信するメディアです。観葉植物タイプの大型グリーンから光触媒の消臭タイプ、飾り方やお手入れのコツまで、置き場所別・目的別の最適解を編集部が検証してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
壁にフェイクグリーンを付ける前に確かめる条件
最初に確かめるのは壁の下地です。
日本の住宅とテナントで多いのは石膏ボードで、目立たない隅に画鋲を刺してみると、すっと入って白い粉が少し付きます。
コンクリート、タイル、木の羽目板はピンが入らないため、粘着か既存の下地への固定に絞られます。
砂壁と繊維壁は表面がもろく、粘着テープを貼っても面ごと崩れて落ちます。
次に見るのが日当たりです。
西向きの窓の横や吹き抜けの明るい壁は直射日光が長時間当たるため、退色が早く出ます。
UV加工は紫外線による退色を遅らせる加工であって、色褪せを止めるものではありません。
人と物が当たるかどうかも先に考えてください。
廊下や階段室の壁は肩やカバンが当たり、パネルの葉は数cm張り出すので通行幅がその分だけ狭くなります。
キッチンのコンロ周りは油煙が付き、洗面所は金属フックが錆びます。
壁一面を覆うより、視線が集まる一部だけを面にしたほうが管理は楽です。
視線を切る目的で使う場合の高さと密度の考え方はフェイクグリーンで目隠しする際の選び方の記事で解説しています。
フェイクグリーンパネルで覆う面積の測り方
採寸するのは幅と高さ、そして壁からの張り出しの3か所です。ソファやカウンターの背で隠れる部分は覆っても見えないので、実際に見える範囲だけを測ると枚数を減らせます。
枚数の出し方
ジョイント式のパネルは正方形の台に葉を植えた構造が多く、一辺の寸法は商品によって違うため、必ず商品ページの1枚あたりの寸法を見てください。
仮に一辺が25cmなら、幅90cmは3.6列ぶんなので4列を用意し、はみ出す10cmは端の1列を切って合わせます。
台が樹脂の格子であればニッパーやハサミで切れる商品もありますが、切断の可否は取扱表示に従ってください。
張り出しの寸法
パネルは壁から3〜6cmほど出るため、開き戸の可動域、スイッチプレート、コンセントの差し込み口と干渉しやすくなります。
梱包時は葉が畳まれて潰れているので、開封して1枚ずつ広げると厚みは表記より増します。
扉の近くを覆うときは、実際に1枚だけ仮留めして扉を開閉してから残りを並べると失敗しません。
壁面に向くフェイクグリーンの形状と素材
壁に付けられる商品は大きく3タイプに分かれ、作りたい見え方によって選ぶものが変わります。
| タイプ | 向く場面 | 固定の考え方 |
|---|---|---|
| ジョイントパネル | 面でまとめて覆う。店舗の看板背面や写真の背景 | 上端をフックで吊るか、下地板に留める |
| リーフガーランド・つる | 棚の上や額の周りから垂らす。線で見せる | 1〜2か所のピンで留め、途中は自重で垂らす |
| 壁掛けポット・金具 | 多肉植物などを点で飾る。狭い壁 | ポット込みの重量をフックの耐荷重内に収める |
素材はPE(ポリエチレン)とPVC(塩化ビニル)で見え方が変わります。
PEは葉の型に樹脂を流して成型するため葉脈や厚みが立体的で、手を伸ばせば触れる距離の壁ほど差が出ます。
PVCは安価に量産できる一方で表面が光を強く反射するので、照明が当たる壁ではテカりで人工物と分かりやすくなります。
ポリエステルの布葉は柔らかく透け感が出ますが、毛羽立ちとホコリの吸着が出やすいため、掃除しにくい高い位置には向きません。
ベランダの壁やフェンスに付けるなら、UV加工の表記があるものを選んだうえで、退色は避けられない前提で1〜2年ごとの交換を見込んでください。
賃貸の壁で落ちない固定方法
石膏ボードの壁で使いやすいのは、細いピンを斜めに複数本刺すタイプのフックです。針の跡は画鋲程度で済みますが、原状回復の扱いは契約によって異なるので、賃貸契約書の記載を先に読んでください。
貼って剥がせる粘着フックは下地を選ばない反面、クロスの継ぎ目や下端にかかると、剥がすときに壁紙ごと持ち上がります。貼る前に固く絞った布でホコリと油分を拭き取り、24時間は荷重をかけないという指示がある商品も多いので、取扱表示の待ち時間を守ります。
穴をまったく開けたくない場合は、壁ではなく板に付ける方法があります。
有孔ボードやワイヤーメッシュにパネルを結束バンドで留め、その板を2×4材用の突っ張りアジャスターで床と天井の間に立てれば、壁には触れません。
パネル1枚は軽くても、32枚まとめれば合計の重量は無視できないので、荷重は下端ではなく上端の複数点で受けてください。
屋外のフェンスでは風で1枚だけめくれることがあるため、四隅を結束バンドかワイヤーで留め、半年ごとに緩みを見ます。
天井から吊って空間を仕切る使い方はフェイクグリーンのカーテンとして吊る方法の記事で解説しています。
壁のフェイクグリーンを安っぽく見せない組み方
葉の種類を混ぜる
同じ葉が等間隔に並ぶと、面全体が模様のように見えて人工物だと分かります。
大きい葉、細い葉、色の濃い葉と3タイプ混ぜ、1枚の葉の中に濃淡が付いている商品を選ぶと単調さが消えます。
単色のべた塗りは安く見える最大の要因です。
面の縁をぼかす
パネルを四角く貼ったままだと、外周の直線が壁との境目を強調します。
縁の1列だけガーランドを差して輪郭を崩すか、木枠で囲って絵として見せると、境目が気になりません。
壁の色を全部消さず、覆う面積を6〜7割に抑えるのも有効です。
芯材を隠す
葉の密度が足りないと、格子状の黒い台が隙間から見えます。
とくに上端は視線が斜めに入るので透けやすく、余った葉を1枚ずつ差し込んで角度を散らすと厚みが出ます。
照明は真正面から当てるとテカりを拾うため、斜め上から回すほうが自然に見えます。
リビングの壁で生活感を抑える配置はリビングのフェイクグリーンの配置と選び方の記事で解説しています。
壁のフェイクグリーンで起きやすい失敗
いちばん多いのは日焼けによる色ムラです。
同じ面でも日が当たる上半分だけ先に褪せるため、数年後に部分交換すると新旧の色差が出ます。
直射が強い壁では、あらかじめ面を上下で分けて貼り、交換も面単位で行うほうがきれいに保てます。
ホコリは葉の表面より付け根にたまり、壁付けは高い位置ほど手が届きません。
ハンディモップで撫でるか、エアダスターとドライヤーの冷風で吹き飛ばす方法があり、掃除の頻度を考えると取り外せる固定にしておくと後が楽です。
水洗いできるかは素材と加工次第で、光触媒加工品やプリント仕上げは加工が落ちる場合があるので、目立たない場所で試してください。
キッチンの壁は油煙が付いてホコリが固まり、布葉ではとくに落ちにくくなります。
消臭をうたう光触媒は、酸化チタンなどの加工に光が当たって反応が起きる仕組みなので、照明の少ない廊下や壁の陰では期待できません。
効果の程度は商品と環境で変わります。
店舗やオフィスの壁面装飾と防炎ラベル
不特定多数が使う建物では、内装の装飾に防炎性能のある物品を求められる場合があります。消防法にもとづき、対象となる防炎物品には防炎ラベルが付されるため、壁一面を覆うような大きな装飾を計画する段階でラベル付きの商品を探しておくと後戻りがありません。
必須かどうかは建物の用途、規模、自治体によって異なります。
飲食店、宿泊施設、高層建築物のテナントで壁面緑化を考えているなら、公益財団法人日本防炎協会(https://www.jfra.or.jp/)の情報と、所轄の消防署への問い合わせで確認してください。
賃貸テナントでは管理会社の内装規定で壁への固定方法が制限されていることもあるので、発注前に図面と設置方法を伝えて許可を取ります。
オフィスで手入れの手間を抑える選び方はオフィス向けフェイクグリーンの記事で解説しています。
よくある質問
100均のフェイクグリーンで壁一面を作れますか
作れますが、単体で置くより組み合わせる前提の商品です。
均一価格帯は葉単体や枝単体の部材が中心なので、ワイヤーメッシュや有孔ボードに束で結束して面を作る使い方が向きます。
取扱いは店舗と時期によって変わります。
玄関の壁にも付けられますか
付けられます。
ただし出入りで肩が当たる位置は避け、張り出しを3cm前後に抑えたパネルか、壁掛けポットで点として飾るほうが通行の邪魔になりません。
狭い三和土(たたき)での寸法の取り方は玄関のフェイクグリーンのサイズ選びの記事で解説しています。
洗面所やトイレの壁は湿気で傷みませんか
樹脂の葉そのものは湿気で腐りませんが、金属のフックや金具は錆びます。布葉は湿気でホコリを抱き込みやすいので、水はねがかかる高さより上に付け、月に一度は乾いた布で拭いてください。
どのくらいで交換が必要ですか
退色、毛羽立ち、葉の脱落が出たら交換の時期です。屋内で直射日光の当たらない壁なら数年もちますが、屋外や西日の当たる面は屋内より短くなります。
まとめ
壁面をフェイクグリーンで仕上げる作業は、壁材の判別、覆う面積と枚数の計算、上端で荷重を受ける固定という3段階で決まります。
石膏ボードならピンフック、下地が硬いか脆いなら突っ張りの柱と板を挟む方法に切り替えてください。
見え方は葉の種類を3タイプ混ぜ、面の縁をぼかし、覆う面積を6〜7割に抑えるだけで大きく変わります。
店舗やテナントでは防炎ラベルと内装規定の確認を発注前に済ませておくと安心です。
ぜひ本記事の採寸手順と固定方法を参考に、壁一面を計画してみてください。





